第六回DPI(障害者インターナショナル)世界会議札幌大会に向けて~大会まであと一年~二〇〇二年第六回DPI世界会議札幌大会組織委員会 1.はじめに北海道内における草の根の障害者運動は、一九九〇年代に入ってから大きく前進してきました。特に一九九一年には、様々な出来事がありました。五月には、障害種別を超えた障害当事者が主体となって開催した「アメリカ障害者法講演会」。七月には、多くの障害当事者と福祉関係者が結集し、北海道を福祉先進地にするため、二一世紀までの運動展開を目標として設立した「21世紀の二〇〇一年事務局長 西村 Have a Dream.」という米国の公民権運動の指導者福祉の実現をめざす道民集会実行委員会」。八月には、伊達市太陽の園で開催された「知的障害者の人権を考えるフォーラム」。九月には、身体障害者アカシア会が実施した「札幌駅バスターミナル点検事業」。一〇月には札幌いちご会が実施した「共に生きようデモ」。そして、この年の七月に普通学級入学を求めた「山崎裁判」が旭川地裁に提訴されました。4.三つのスローガン正樹私たちは、この間、北海道で三つのスローガンを掲げて誘致に向けた取り組みを進めてきました。一つは、「We であった故マーチン・ルーサー・キング牧師の有名な言葉に由来しています。「私には夢がある。いつの日か白人も黒人も差別のない、共に生きる社会の実現を…。」そう訴えたこの演説と同じく、私たちもまた夢をもっています。「私たちにも夢がある。高齢者も子どもも若者〈中略〉,too.」です。これは、「have a I 北海道道路管理技術センター『北の交差点』Vol.一〇 dream① DPI世界会議札幌大会に向けてDPI世界会議札幌大会436第1部 社会・文化 第6章 社会運動【障がい者運動】42
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