です。ストライキをかけて取った期末手当も、七五二〇〇円で妥結しましたが、その金額では私達はどうして間に合うでしょうか。毎月の赤字の穴うめがこの期末手当なのです。穴うめをした月から又穴があいて行く、そのくり返しを連日続けて行っている私達ですが一月ぐらい何の心配もしないで満足な生活を営んで行き度いものですネ。私達労働者と家族はこの期末手当だけが楽しみではないでしょうか。その期末手当さえ満足に出してくれい()な資本家のやり方に対し心からいきどおりを感じさせられます。又、一方では私達の夫や父や兄弟達の命が軽く取り扱われている現実の中で今月に入って、私達の仲間の命が砿山の犠牲に立たされてしまいました。災害が起きてから対策を立てると云う事より、起きないための対策を事前に立てるべきではないでしょうか。私達はこれ以上未亡人をふやしたくありません。ママ私達は常に明るい豊かで楽しい生活を希望しているにもかかわらず現実の問題として夫達はつかれ果てているのです。残業、公休出勤は強制しないと云っておき乍ら、その事がこうぜんと行われている様な気がします。労働はしても命まで売ってはいないのです。私達は今后も夫達の命を守る運動を更に押し進めていこうではありませんか。(札幌学院大学総合研究所SORD特設部会所蔵) 449第3節 高度経済成長期と女性団体の活動の活発化
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