6.国際交流の促進と女性の平和への寄与7.「札幌市総合女性センター」(仮称)の設置8.計画の推進と市民への呼びかけ9.国および道への要請この提言は、決してすべての女性が家事を捨て、育児を放棄して社会にとび出すよう誘うものではありません。 女性がその選択に応じて十分な能力を発揮することができるように、市はどんなことをなすベきかを述べています。この提言は、女性のために様々の施策を札幌市に提案していますが、そのすべてが半永久的に継続されるべきものではなく、女性の地位が実質的に向上することに伴い不必要となるものも少なくありません。女性の地位向上は、なににも増して女性自身の自覚と積極的な取組みなしにはその実現を期待することはできません。しかし、女性の力だけですべての問題が解決されるわけでもありません。女性の完全な解放と人間性の開花は、よりよい社会をつくっていくための基本であり、これを通じてすべての社会構成員の恒久的な幸せが確保されることになります。婦人行動計画が、世界的にも国内的にも大きく前進しつつあるこの機会こそは、女性も男性も、そして札幌市も互いに協力しあい、女性の自立と地位の向上をめざして、具体的行動を開始するための好機であると思われます。私たち懇話会の提言が、札幌市の女性のための施策の実施にあたり、長期的展望に立って優先順位を定め、十分にかつ有効に活用されることを強く期待します。昭和五七年八月二七日北海道自立プラン〈一九八五年〉北海道生活環境部道民運動推進本部青少年婦人局「北海道女性の自立プラン(婦人行動計画)関係資料 №1」一九八八年(北海道立図書館所蔵) 466第1部 社会・文化 第6章 社会運動【女性の人権を求める団体活動】50
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