北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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一九九三年七月一二日二二時一七分、北海道南西沖地震が北海道と本州北部を襲い、大被害を生んだ。高い津波が北海道と本州を襲った。日本での死者・行方不明者は、二三〇人(北海道二二   1   5  九八三年)の七・七よりもやや大きかった。韓国、ロシ九人、青森県一人)にも上った。北海道における被害は、 このほかに負傷者三二三人、家屋の全半壊一、〇〇九棟、一部損壊五、四八八棟、床上浸水二一六棟、床下浸水一三六棟などを含む総額一、三二三億円にも達した。地震の規模は、マグニチュード七・八で日本海中部地震(一北海道南西沖地震と津波〈一九九三年七月〉北海道南西沖地震北海道南西沖地震記録書作成委員会『平成五年七月一二日 北海道南西沖地震記録書』一九九五年アなどでも被害があり、これら日本海を取り囲む国々では一九八三年の日本海中部地震の津波のときとよく似た被害を生んだ。気象庁(函館海洋気象台)らが海底地震計を設置して行った余震観測から震源域は、奥尻島から積丹半島の西方にかけての日本海(北緯四二度四七分、東経一三九度一二分、深さ三四㎞)にあって幅七〇㎞長さ一七〇㎞のひろがりをもち、南北に長い「く」の字型に曲がった形をしていることがわかった。北海道南西沖地震の地震、津波による北海道内の人的被害は、死者二〇一人(身元判明一九九人、身元不明二人)、行方不明者二八人、重傷者八三人、軽傷者二四〇人で総計五五二人であった。(この他、青森県下北郡大間町において一人が死亡)北海道では、奥尻島及び渡島半島西部の町村で多くの〈中略〉人的被害の概要〔第2部 第1章北海道南西沖地震の要因と特性〕〔第3章人的被害〕52012 第1部 社会・文化 第7章 自然災害と防災(3) 

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