北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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① 持続的な学習活動、労働運動と宗教等取り上げて進める。② 居住地を中心にリクレーシヨンを組織的に行い組合員及び家族との人間関係を深めてゆく。③ 福利的行事の主体を組合が握り合せて福利厚生斗争を強力に組んでゆく。④ 組合員の生活実態を把握して借金対策等身近かな問題として取り上げ、その解決に努力する。⑤ 定期的に家庭常会をもつて色々な角度からの苦悩や不満をとりあげてゆく。⑥ 今後の活動が進められる場合、既に信者になつている者が組合員から村八分的にされ常に冷い目でみられ、気持がい縮するような形に追いこまれて、それが逆効果を生むようなことのないよう留意する必要で)ある。二、世論の動向炭労が学会問題を取り上げた当初の世論は必ずしも一様なものではなかつた。殊にマスコミや報導()機関による(ママ取り上げ方は「炭労、創価学会と対決!」という極めて好奇的、センセーシヨナルな形であつた。道としても当初はそれらのペースに幾分まきこまれた嫌いがなくもなかつた。これらの結果、殉教精神の旺盛な信者をして益々その盲信を強めさせ学会内部の結束を強化させたことや、一般に対しては学会そのものゝ存在をひろく世論にアツピールするのを助けたことなど、当初、道が意図したことゝ逆な現象も一時は生れた。このようにその取り上げ方、或は取り上げられ方については必ずしも適切であつたとはいえない。然し炭労がこの問題を取り上げたこと自体は当然であり正しかつたとする世論が次第に強まつてきた。当初、多分に好奇的に揺れていた世論が次第問()に題の本質を深く理解しはじめ、学会の狂信的弊害に対する批判が強まると共に、炭労に対しては全くの外部からさえ激励、賛同の声が寄せられるようになつた。これらの結果、既に信者になつているものを大巾に脱  道   会させるというまでには至らなかつたが、新たに拡大すに問546第1部 社会・文化 第8章 宗教

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