北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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と思われるところに手をつけないで、辺ぴな田舎ではじめたりする。そういう所の困難さが弱音の形で出されることもありますね。開拓地選定は、もつと慎重にやるべきです。C  何が基準になつているんだろうな。編  ひとつは、熱心なグループがあつて、教会形成の機運があるというとき、町の人口や性格よりも優先するでしようね。他の場合、これは都市に多いのですが町そのものの発展性や何かを考慮してはじめる。そういうとき、グループはもちろん、信徒が一人もいなくてもはじめる。選定するときはそれなりに慎重だつた筈ですよ。とにかく、お金も相当注ぎ込むわけだから(笑)B  拓伝委自身がデイレンマにおちいつているんじやないか。五年間で第一種教会をつくるという目標だろう。そうすると、最初にその可能性を考えて、選定の基準というものが非常に重要になるわけだ。A  ここ二、三年で年限が終つて、独立自給する、しC  編  C  B  編  A  B  ないにかかわらず投げ出されるところが十四、五でてくる。独立できるところはあるのだろうか。ひとつもないようですね。もつともそれは現状からの判断で、ここ二、三年のうちに飛躍的に発展するところがないとはいえません。独立できないとどうなる。アフターケアーということで、少しは援助がでることになりそうだ。さつきの百万円の特別追加予算がそれにあたるでしようね。あれももうすこし、はつきりできないものかね。予算措置自体も考えさせられるよ。実際どうなるかわからないんだが、あれじや不安だ。とにかくとつてくるから君たち心配せずにやつてくれというぐらいでなくちや。(笑)ただし、すこしぐらいアフターケアーの取扱いをしてもらつてもどうしようもないところが実際にあ549第2節 経済成長期の教線拡大と葛藤

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