るだろう。D さつきもそういうことが協議の時出たんですが、だからといつて簡単に割り切つて切り捨てちやうというのは問題ですね。私は考えるんですが、拓伝は必ずしも第一種教会をつくるということでなくてもいいんじやないか。たとえば僻地の農漁村あたりには、半永久的に援助することも考えられるじやないですか。A ぼくはそれは違うと思うね。半永久的に援助されるというんじやなくてね、たとえ教会としての機能が不完全だつたとしてもだよ、そこで牧師がアルバイトでも何でもして、とにかく教会が生きて動いているということであれば、北拓伝の農村伝道の場合、それはそれで成功の一つの型だと思うがね。D そういうことすら不可能だと思われるところがあると思うんですが。編 北拓伝の目的ははつきり教会をつくる、すなわち独立自給の教会をつくるということです。そういうA B 編 B C 点で理解に苦しむということはありませんか。ぼくはこう理解していたね。とにかく五年間は援助がある。それが打ち切られたとき、それからも伝道するんだつたら、石にかじりついてでもやろうと考えてきた。しかしやる限りは生き生きとしてやりたいから、アルバイトでも何でもやろうと考えていた。ぼくなんか、拓伝委がやるんだという、よりかかる気持が強かつたね。拓伝委に雇われてきたという感じ(苦笑)そう、ぼくははじめそれで非常に苦しんだ。とにかく、最初はよくわからないんだ。自分の知らないところに行くわけだろう。一年目は十五万円だまつてても送つてくれる。(笑)いろんな問題があつても相談する人がいない。つい拓伝委をあてにする。拓伝現況報告もあるしね。いろいろ持つて行くうちに拓伝委が理事者側みたいに見えてくる(笑)550第1部 社会・文化 第8章 宗教
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