北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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③ 北海道開拓伝道③Ⅰ 北海道開拓伝道一〇年の歩み戦後、外国植民地を失つたわが国は、残された唯一の未開発地として、北海道に注目、昭和二七年、国家的規模の北海道綜合開発に着手した。これはもとより産業開発に重点をおくものであるため、これに対応して精神開拓の責任と使命を果すため、日本キリスト教団は同年より「北海道特別開拓伝道」を計画、二九年より着手した。これが直接の推進に当つたわが北海教区は、昭和二六年の日本キリスト教会関係教会の集団雑(脱により、所属教会が約半数即ち二七となり、まさに教区は崩壊寸前の危機にあつた。このため本伝道は全教団の支援と理解を集め、海外協力資金および内国資金の援助をうけて、大きな希望と抱負をもつて発足したのである。この伝道の方式は当時実施中であつたCEC開拓伝道日本キリスト教団北海教区「北海教区育成強化五ケ年計画」一九六二年離脱カ) 教会3伝道  方式と同じく、五ヵ年で第一種教会を設立することを目標とし、そのため初年度一五万円、次年度より毎年三万円づつ減少する漸減方式を採用した、昭和二九年より五ヵ年間、毎年道内一〇ヵ所を拓き、計五〇の教会建設を目標とした。明年(昭和三八年)、一〇ヵ年を経過して、本伝道が完了することになつているが、現在のところその成果は次の如くである。(三七年五月現在)553712 913 51510 21410 3第2節 経済成長期の教線拡大と葛藤数27信徒数第一種となつたもの第二種となつたもの10所14日曜礼拝出席者平均 15   0~10人11~20人20人以上月定献金口数0~15口16~30口30口以上教職謝儀平均10.000(附事業よりのものを含む)15.000~10.000 9.900~ 7.500 7.500~以下 

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