3 伝道領域が広大である。わが教区の責任範囲である本道の面積は実に広大である(約七、八〇〇平方粁、東北六県と新潟県を加えた広さ、又は九州・四国とそれに広島県を加えたものに匹敵する)五三の教会はこの広大な面積のうちに点々と分布している。したがつて又一個教会の伝道領域も他の地方と比較しえないほど大きい。このため教区予算および教会伝道費において旅費の占める割合が大きい。4 教職者が一般に若く、経験に乏しい、又定着しない。5 本道に赴任する教職はほとんど神学校卒業者である(遠隔である、寒冷地である、教会に経済力がないためである。)尚又、中堅にまで育つても殆んど道外に転出してしまう。(本道の生活費は他にくらべて一~二割高い。又道内でも地域格差が激しい。道外出身者が多く、本道の生活、習慣に適応しえない。)伝道のニードが大きく、新しい可能性がある。北海道綜合開発の進展(一九五八年より第二次開発五ヵ年計画が実施されている)にともない人口の増加が必至であり、又定着文化の問題がクローズアツプされ、精神的支柱の確立が要求されて来るであろう。われわれはこうした要求にこたえて、伝道を更に有効適切に展開しなければならない。尚本道は伝統的社会習慣や在来宗教の影響が比較的稀薄で、新しい伝道の大きな可能性をもつている。現在二〇以上のプロテスタント諸教派が伝道し、一六〇以上の教会が建てられている。これらのうち55656677 計 第1部 社会・文化 第8章 宗教20代30代40代50代60代以上1026
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