北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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雪まつり 札幌市の「雪まつり」はいよいよ十八日昼夜にわたり大通西七丁目広場を中心にくりひろげるが、呼びもののスクエアダンスには遠く釧路、帯広からも参加して地元ダンサーと交歓、また北辰中の生徒がロダンの「バルザツク像」を懸命に作るなど、北国の冬に絢爛たる景趣をそえるに十分だ、会場は中央にイルミネーシヨン付きの五十尺の大塔を設け、その周囲には市内中高生作の大雪像が立ちならび北側野球ネツト付近の一角は電気広告で彩られた歌と踊りのステージをつくり、昼は映画招待券入りの花火が打揚げられ、夜は一町四方を囲むかがり火がえんえんと燃やされライトに照らされた踊り手達のスクエアダンスは六つの雪像の中をねり、趣向をこらしたスキー仮装行列がそれにあやなしレコードテスト盤が間断なく甘いメロデーを流す、以下プログラムを順に追うあす開幕 プロも多彩!『北海タイムス』一九五〇年二月一八日と 開会10時30分歌謡コンクール予選―(10時30分から12時まで)―十七日午前中までに三十余名が応募しているが会場でも受付けるので札幌のノド自慢があらまし出場しそう、伴奏は楽団ニユーサツポロの予定。タンブリング(1時から2時)札商高選り抜きの三十余名がそろいのユニフオームでアクロバツト式体操をお目にかける。スクエアダンス昼の部(2時から3時まで)ニブロ氏によつて普及されいま全道に流行、老いも若きもに楽しまれているスクエアダンス、昼間は市内の学芸大学、柏中、西創成小など総勢百六十名が出場。演芸大会―(3時から4時まで)市内小学生の演芸、唱歌発表会と共に日の丸舞踊団藤間会など十四幕の踊りと歌の合戦、北海おどりもある。ドツグレース(5時から5時半)札幌ケネルクラブの名犬が出場、五レースが予定される。4 第一回さっぽろ雪まつり第1節 占領下・復興期のまつり579      

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