の声が聞かれた。この日は夕方五時頃から優勝を喜ぶ〝酒盛りのシーン〟がロケされ、遠藤組の社長遠藤耐蔵氏も出演した。十一日は、五十六年全国のど自慢日本一の山本裕美子さんなどを迎えて、歌謡・民謡ショーを開催、小さい子どもから年輩の方まで〝うっとり〟して聞いていた。また、日中のうだる暑さのためか、会場の飲食コーナーでは生ビール、清涼飲料水が飛ぶように売れていた。舞踊パレードに三〇〇人 十日午後四時からは、恒例の置戸小唄パレードが行なわれ、婦人団体、小中学生等のほか、今年は男性も加わりその数三百人。ここでもロケが行なわれ、信金前にセットされたテレビカメラ前に来ると、若干緊張した面持で通過していた。まつりのクライマックスは〝みこし大パレード〟。余りの暑さに素裸組も多く頭から水をかけてもらい涼を求めている姿もあって勇壮だった。今年も職場、スポーツ少年団などの出場も多く、四百五十人の参加となりみこしも威勢よく〝ワッショイ、ワッショイ〟と実に威勢よかった。また子ども山神太鼓も特別参加し、最後の盛り上がりを見せていた。十、十一と二日間山手通りで行なわれた〝びっくり市〟は、地元の商店約二十店が軒を並べて、日用品、衣類、飲食物等を大安売。足を止める主婦から〝これは安い〟との声がとびかっていた。このほかお祭り広場附近では、高校ブラスバンドによる野外演奏会、そ菜即売会、盆栽交換セリ市等が行なわれ、集まった人々を楽しませていた。夜高あんどん祭り〈一九七六~八六年〉 びっくり市沼田町夜高あんどん保存会、沼田町、沼田町観光協会『夜高あんどん祭り25周年記念写真集』(置戸町立図書館所蔵)二〇〇二年第2節 観光目的のまつりへの批判と新しいまつり12 593
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