北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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八月一日の同まつり開会式の席上で当選者を発表し、表彰する。名寄観光協会では、今年から名寄の夏のイベントを一本化し、相乗効果を高めていくことにした。八月一日のなよろのおどりに始まり、一日から三日まで水まつり、買い物公園、四日から六日まで名寄神社例大祭を行う。今年の買い物公園を担当するのが名よせ通り商店街となっているため、同商店街独自のイベント、名よせまつりも一日から三日までの日程で実施する。三日は花火大会を予定しているが、道の観光誘致特別対策事業の助成を受けて、花火のほかに民謡歌手の伊藤多喜雄、よさこいソーランで活躍する札幌のチーム「平岸天神」の一行を招いてのライブフェスティバルも併催するなど、これまで以上に多彩な内容となっている。この一本化に伴い、名寄をPRできる祭りの名称を決めようと、一般公募していた。採用した名称の応募者には十万円をプレゼントする副賞も付けた。インターネットを使っての呼びかけも効果を上げ、地元の名寄のほか、九州など全国各地から応募があり、その数は予想を上回る二百十三点に。北海道をイメージしたような名称など多種多様。検討の結果、まつりの趣旨が生かせるものを選び、少しアレンジする形で「てっし名寄まつり」に決めた。天塩川の語源となったアイヌ語「テッシ・オ・ペツ」   とになっている。から取ったもの。「テッシ」とは、梁(やな)を意味し、天塩川に岩が梁のような形をして川を横断している所があったことから名付けられたようだ。一本化したまつりには、水まつりも含まれ、川に関連したものがあることや道北の観光資源としてアウトドアスポーツ関係でも最近、注目を集めている天塩川を全面に打ち出してPRできることなどから、この名称に決めた。採用した名称の応募者については、八月一日の開会式席上で表彰するこ名寄の夏の幕開け〔(八月一日付記事〕第一七回なよろのおどり編者注)第3節 まつりへのまなざしの変化と更なるまつりの創造603

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