北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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きょうは、待ちにまった「なよろのおどり」。第十七回目の今年は、名寄市市制施行四十周年という節目の年で、名寄の母村・山形県藤島町との姉妹都市提携調印セレモニーが行われるほか、夏の祭りを統合し、一日から六日まで開催されるイベントのオープニングとなることから、これまで以上に華やかで注目を集める祭典に。例年同様、なよろのおどり実行委員会(丸井秀麿実行委員長)が主催し、大通から三条通までの南五、六丁目を会場に繰り広げられる。午後六時からの開会式では、藤島町・名寄市の姉妹都市提携調印に続き、藤島町の獅子舞も披露。互いの交流のきずなを確認し合ったあと、午後七時三十分からなよろのおどりがスター卜する。なよろのおどりは、昭和五十三年からピヤシリまつりの中で行なわれていた「千人踊り」が進展したもの。当時は、その名のとおり千人規模のイベントとしてにぎわっていたが、回数を重ねるにつれ参加人数も増え、四千人を超えるイベントに膨れ上がったため、名称を変更。五十五年の名寄市開基八十周年を機会に、現在の「なよろのおどり」とし、子供からお年寄りまでが楽しめるように工夫。それまでの「名寄音頭」「ピヤシリ音頭」「北海盆唄」に加え、若者にも親しみやすいようアップテンポで元気な音楽を―と、「平成ピヤシリ音頭」を取り入れ、新しいスタイルで展開している。昨年は、四十六町内会のほか、職場などから十五団体が参加し、合計三千七百二十六人が名寄の夜を練り歩いた。今年もそろいの浴衣や法被姿の市民団体、かわいらしい子供などが、北の短い夏の一時にエネルギーを発散する。アトランタでは、猛暑の中、白熱したオリンピックが     どの熱気で盛り上がる。展開されているが、名寄でもオリンピックに負けないほ(北海道立図書館所蔵)第1部 社会・文化 第9章 まつり604

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