北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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です。嘘みたいでしょう。一二月二四日に〇・一Wで開局したんです。私の自宅はここから車で一〇分か一五分ですが、自宅だと聞こえないんですよ。悲しいですよね。一号局としてそういう悲哀を味わいました。小内 いまは増えて全国組織もありますね。西野 日本コミュニティ放送協会は一九九四年につくった。初代の会長は木村太郎さんです。その翌年に阪神淡路大震災が起きて、その後ドーンと増えた。震災の時に所謂「足元の情報」が重要なことがわかった。足元の安否情報とか、何処に水があるとか。災害時など緊急事態には「足元情報」が必要だと。そういう認識が非常に高まって、震災後三年間で一〇〇局を超えた。今、全国で一五〇局を超えているわけですから凄いですよね。(道史編さん室所蔵) 「はじめましてFMねむろです」―。株式会社ねむろ市民ラジオ(野村満弘社長)によるコミュニティFM放送「エフエムねむろ」が二十四日正午、開局した。市内の若手有志を中心に描いた夢が構想三年余で実現した瞬間、放送局内には拍手と歓声が上がった。根室管内で初、道内で十二局目の同放送局で、市民参加型の番組を通して身近な話題や情報を提供し、街おこしへの貢献を目指す。同放送局は、今年八月に設立された「株式会社ねむろ市民ラジオ」が、花咲町三丁目の元家電販売の店舗を改装して放送スタジオを開設。十一月に放送予備免許、今月十四日に本免許を受けて、準備を進めてきた。コール「はじめましてFMねむろです」市内初の放送メディアが開局地域密着で愛される放送局に『根室新聞』一九九九年一二月二五日 645第6節 コミュニティFM放送局の広がり18 「FMねむろ」の開局

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