〔一九号一九八九年〕巻頭言昭和五六年にスタートした農業試験場整備計画で、当 に向けて職員および関係者の精力的な努力が続けられて場の移転整備が正式に取り上げられた。ここ数年間移転きた。三候補地のうち、旭川市と比布町の間で最後まで綱引きが続いていたが、道は九月五日、上川農試適地調査委員会の報告も考慮し、比布町栄進地区に移転先を正道産米の改良北海道立上川農業試験場むーべる会『むーべる』一九、二五、二七号一九八九・九七年名誉会長 〔人 式決定した。測量調査費などが三定で予算化され、本年より移転整備事業がスタートした。平成六年には移転を完了する計画である。二九・三haの広い用地に精度が高く機能的な水田と畑作園芸の試験圃場、最新の施設、備品を備えた近代的で立派な農試を全職員の英智と努力を結集して作る出発年となった。新品種「上育三九七号」が、初めての公募により二万余通の中から「きらら三九七」とネーミングされた。新米は十月五日から発売され、食味は府県産銘柄米に劣らぬと好評で、売れ行きは好調とのことである。本道の経名〕 済全般に波及する効果があるとまで評価されている。関係者の御努力に敬意を表するとともに、優良米開発に一層の奮励努力を後継者達に期待したい。水稲の作況指数は、全道一〇七、上川一一一で全道一、四年連続の豊作であった。一等米出荷比率も八三%と驚異的な成績である。天候、技術、生産意欲、指導などの成果であろう。高く評価するとともに、定着するようこ第三節 量から質への転換7 良食味米(きらら397)の誕生674第1部 社会・文化 第11章 食文化・住文化【食文化】(1)
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