付けるこころは、品種への期待と不安の交錯する中で名付けされることが多かった。そして、一つ一つの品種には、品種改良に捧げた育成者の記念碑であると思います。 「きらら397」は、昭和63年2月に北海道種苗審議会で奨励品種に採用され、種苗登録を「上育397号」の育成番号で登録申請中である。この品種の特徴である「おいしい米」として、市場調査を道が中心になって昭の流通ルートである道内外の69卸売業者を対象に「ゆきひかり」と比較したアンケート調査の結果、玄米品質、精米品質、食味などの総合評価において、「ゆきひかり」より良、やや良との評価が87%の良結果を得たので、「ゆきひかり」につぐ新しい戦力として新名称を検討したいとの生産者団体、実需者から要望があり、育成者グループもこれに合意しました。そして、名称は一般からの公募で実施することになりました。公募は、道、中央会が中心になって、6月19日から6月末の期間に新聞紙上に2回にわたって主要新聞にて告和63年に一部の普及地帯に試作し、その産米をホクレン知広告を行い、短期間にもかかわらず、二〇、一〇一通の応募が寄せられました。この応募された中から、7月2日、札幌の共済ビルにおいて、「上育397号」名称選考小委員会を行い応募作品の中から採用作品を選定するに当たり、小委員会代表(道の農産流通課長)が「平成元年度から本格的に栽培され、北海道米の顔として全国に出荷される「上育397号」について、消費者に親しまれ、北海道米の販売拡大につながるような作品30作品を予備選考をしてほしい」との趣旨のあいさつがあった。作品数八、三二〇作品の中から、育成者、道、道食糧 7」で、397の数字を付けることにこだわる委員が多事務所、中央会、ホクレン、米麦改良協会など23名(うち女性9名)の委員から10作品を推薦発表してもらいました。その結果一七二作品に集約され、各委員の意見を入れながら30作品を選定することが出来ました。なお〝参考までに〟各委員の人気のあった作品は「銀河39かった。677第3節 量から質への転換
元のページ ../index.html#693