北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
694/1232

〔二五号一九九五年〕7月6日、北海道会館の「宗谷の間」で「上育397号」名称選考委員会が行われた。委員の構成は、育成者をはじめ、道、道食糧事務所、米麦改良協会、中央会、ホクレンに加え、現在活躍中の若手女性(HTBニュースキャスター、報道さっぽろ編集委員、北海タイムス記者、ダイエー広報担当)など16名であった。 「きらら397」の名称の聞き取)とり調査でも、特にります。いずれにしても、おいしい北海道の米として、生産者、流通業者とも、さらに知恵と汗をしぼって北海道米のナショナルブランドに位置付けたく期待され、北海道稲作の未来を拓く先兵の役割を果たしていってほしいと思っています。最後に「きらら397」、命名の由来は、広辞苑によ    ると、「きらら」は雲母(うんも)の古称であるが、同時にきらめくさまの意味もある。これから「きらきらと輝く雪のイメージさせるとともに、つやつやしたご飯を〈中略〉(ママ連想させるところから命名された。なお397(さんきゅうなな)は、育成番号「上育397」にちなんで名付けられたものである。私が住んでいる埼玉県鳩山町のスーパー店では、その一隅に、米袋がならべ積まれている。よく見ると、その米品種は、「こしひかり」と「ささにしき」、それに、「きらら 山ずつであるのに、キララだけは二山である。キララが多いのは、その値段と、派手で可愛らしい袋絵にも関係があるかも知れないが、日常の食用米として、この町の人達に喜ばれているからだろうと思われた。今までを振り返ると、こんなことは想像さえできなかった。かつては、北海道米はコメじゃあないというような感じが昭和の半ばまで続いていたようで、北海道米きらら 三九七三九七」の三つである。そして、コシとササが一(水稲育種科)〔人 名〕 678第1部 社会・文化 第11章 食文化・住文化【食文化】30~40代の主婦層に好感を持たれている結果の資料もあ

元のページ  ../index.html#694

このブックを見る