北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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    聞き手 二〇〇五年ですか、「匠」ができたのは。井手氏 そうです。その頃、実は二〇〇五年、「スープカレー」っていう検索ワードが一番だったんですよ。二〇〇五年が一番ですよ。その次に、スープカレー関連のキーワード検索キーワードで言うと、「スープカレー だけ「どうやって作るんだろう?」って思う人がすごい増えていたんですね。  僕の中ではロールモデルは実はお蕎麦屋さんだと思っていて、お蕎麦屋さんってみんなが年に何回か来店する動機あると思うんですよね。新そばだとか、山菜天ぷらだとか、年越しそばだとか、同じ蕎麦屋でも何回か自分のご贔屓にしているところへ来店するんですけども。そうやって1人の人が、年間3回4回を来てくれる来店動機を作らなきゃ。やっぱりそれには旬を入れていかなきゃいけないなと思ったんでマンスリーカレーですとか、北海道のそ〈中略〉レシピ」だったんですよ。それ聞き手 〈中略〉〈中略〉〈中略〉の時期美味しいものをいれていこうとか。日本らしさを考えようとか。だから、本当に世界のカレーと肩並べるには、そういう旬を入れてくっていうのを大事するカレーであれば、日本っぽいなんていうか、北海道なんですけど、そういう意味じゃ日本ぽいなでもいいかなと思うんですよね。欧米の人も喜んで食べてくれますし、これもしかして世界のカレーの中にも入ってくるんじゃないかな。ちょっとわくわくしているんですよね。いずれは北海道だけのものじゃなく、日本全国いろんな野菜や素材ありますから、それを使ったご当地スープカレーっていうのは、広まっていって、その聖地が札幌だったっていう。そういう着地でいいんじゃないのかなと思っています。そういう素材なんかを使ったスープを活かした685第3節 量から質への転換

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