北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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〈中略〉料理っていうのは、ラーメンとか豚汁とかずっとありますよね。それ延長線上とかその一つのアクセントとかアレンジとしてスープカレーが受け入れられやすい土壌に北海道があったということでしょうか。井手氏 そうですね。三平汁とかアラ汁とか、あの辺もやっぱり、無関係ではないと思います。聞き手 札幌の学校給食、出していますね。井手氏 はい。産婦人科の病院さんとかでも出ていますしね。やっぱりメニューにいろんなところで入っているんで。そういう意味ではほんとに、食文化になってきたな、と思いますね。これからまた進化はかかると思いますけど、ただそれは、食の世界って結局、大きいイノベーションってないと思うんですよね。せいぜいロボットが作ってロボットが運ぶぐらいで、お寿司が錠剤になるって時代は来ないって思っているんで。ただ出し方として、僕らが生き残ってく方法は、カウンターだと思っていて、カウンターのお寿司屋さんと似ているんですけど、お好みでスープカレーを作ってあげられるようになれば、僕らは高単価で生き残れると思っていて、なんか食べたい素材選んでもらって、ネタケースから。で、ショウガ多めがいいとか、このスパイス多めがいいとか、それでお好みの作ってあげられれば、スープカレーが二千円でもやっていけると思うんですよ。そういう時代を次、作らないと、生き残れない。これだけ食材高騰してきて。〈中略〉これだけ食材が高騰してきた時に僕らはお客さんに、単純に値段上げていくんじゃなくて、より満足してもらえるものをどう作るかってなると、食べたくない野菜入れないで、取りたいスパイスをもっと入れるようなお好みのスープカレー屋さんを作って行ければ、これなんか世界中でやっていけるかなって思うんですよね。ちょっとずつ僕らも変化かけ   686第1部 社会・文化 第11章 食文化・住文化【食文化】

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