北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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年に日本住宅公団が発足していますが、北海道への進出が時期尚早といわれた頃、小宮さんの努力と人脈により、北海道開発局営繕部や道住宅公社の協力を得て、札幌木の花団地と薄野の一画に公団賃貸アパートが実現しました。次の奥村部長は、真駒内に続いて江別で大麻団地の造成にも着手し、これは昭和三八年に公布された新住宅市街地開発法の適用第一号として全国的に注目されました。また着任直後の昭和三五年五月二四日の未明、南米チリの大地震による津波が太平洋を渡って日本に押し寄せ、道東の浜中町霧多布周辺に局所的な大災害をもたらしたのです。当時の住宅課長は梶山さんでしたが、直に住宅課員を現地に派遣し、災害公営住宅の応急建設に当たらせました。(北海道立図書館所蔵)昭和三〇年代前半、都市への人口集中が進む中、特に札幌市を中心とする周辺の住宅事情は深刻で、約二万戸の住宅が不足し、毎年の需要増も約四、九〇〇戸と推計されていた。こうしたことから北海道においても、札幌圏の住宅難   の緩和と郊外への無秩序な膨張に対処するため、真駒内、大麻、北広島の三団地を開発することとなり、先輩諸氏の御苦労のもと、昭和三四年真駒内団地開発事務所準備室の設置から平成二年度に北海道北広島団地開発事業条北広島団地の開発住宅団地開発当時の住宅宅地事情郊外型大団地の誕生建築・住宅都市行政50周年記念事業実行委員会『建築・住宅都市行政50年の歩みそして21世紀へ』一九九九年真駒内、大麻、北広島の三団地開発706第1部 社会・文化 第11章 食文化・住文化【住文化】(2) 16 

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