例の廃止に至るまで、道営団地の開発が行われた。昭和三八年、人口集中の著しい市街地の周辺の地域において健全な住宅市街地の開発及び居住環境の良好な住宅地の大規模な供給を図ることを目的として、新住宅市街地開発法が制定された。この事業は、住宅困窮者に対する低廉で良好な居住環境の宅地の大量供給を図るのみならず、道路、公園、上下水道などの公共施設や学校、病院、店舗などの公益的施設もあわせて整備する総合的なまちづくりを目指したもので、施行者は原則として地方公共団体、住宅供給公社などの公的団体に限定されている。写真で見る各種取組真駒内団地開発(昭和三四年~四〇年)戦後、進駐軍キャンプ用地として使用されていた旧北海道庁真駒内種畜場跡地一六七haに、札幌市の人口増加に対応するため、昭和三四年から土地区画整理事業により、計画戸数五千戸、人口二万人の住宅団地開発が開始〈中略〉された。団地の西側には札幌オリンピック冬期大会の主競技場が建設された明治百年記念公園、東南に自然保護林、北側に自衛隊真駒内駐屯地がある。団地開発に併せて、三八年度までに、道営住宅一、一五八戸が建設された。現在、団地内には、約八、一〇〇世帯、二二、〇〇〇人が居住している。(北海道立図書館所蔵)707第4節 住宅都市部と郊外型大団地の誕生
元のページ ../index.html#723