•••-• • ••国らしい生活文化の確立を目指したもの」(『北のかおり―北の住まい』より)です。このような北方型住宅の推進は、道内の住宅の省エネルギー性や耐久性などの性能向上に加え、暖かな住まいづくりに対する道民の意識、国の「新省エネルギー基準(平成四年)」の策定、住宅金融公庫の工事共通仕様書北海道版などに影響を与えました。北方型住宅の新たな展開北方型住宅の普及推進が一〇年を経過する一方で、当初目指していた暖房用エネルギー消費量の三〇%削減の目標に対し、住宅面積の拡大や全室暖房の普及等による暖房用エネルギー消費量は増加する傾向が現われました。さらに、高齢化の進展、地球環境問題への警鐘など、これから訪れる社会を踏まえて住宅のあり方を見直す必要が生じました。このため、平成一二年から内部検討を開始し、北方型住宅会議(平成一四~一五年度)では、良質ストックとしての住宅のあり方、高断熱高気密をはじめとしたさらなる住宅性能向上と全日(二四時間)技術の普及について議論を行いました。これを受けて道では、平成一七年度から北方型住宅の新展開として登録保管制度を開始しました。北方型住宅の新展開では、北海道の住宅の新たな目標像と展開の基本理念として、「あったか長持ちともに育む北の住まい―次世代に継承される良質な資産となる住宅―」をキャッチフレーズとし、新たに四つの基本性能に基づく「北方型住宅基準」を定めました。また、BIS認定制度の中に、新たに住宅等の適切な断熱「BIS両資格者による設計場合は、資格者の氏名、登録番号などを施工記録に記載することにしました。さらに、住宅の施工状況や更新履歴を残すことにより将来的な中古住宅流通時の適正な価値を確保するための先進的な制度として北方型住宅サポートシステムを開発運用を開始しました。このシステムは、完成後に見え気密施工技能を有し、これを指導できる技術者E」を認定し、北方型住宅の建設に際しこの施工を義務づけ、登録保管する709第5節 北方型住宅への展開
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