北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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2 道庁による製塩の勧め3 町内会による自主的な石炭の調達塩は大切な食料です〔(広告欄〕ひと口に米塩と言はれるやうに塩は吾々の生命保持に一日も欠くことの出来ないものであるこのやうに重要なものであるに拘はらず今まで余りに容易に且つ安価に入手出来たので吾々の塩に対する認識が足りなかつたが茲に見直す必要がある北海道に於て使ふ塩は従来全部が輸移入であつたのであるが今後の見通しよりすれば本道として塩自給態勢の確立こそ刻下の急務である塩の原料には無限の海水がある製塩には八、九月が最適である取敢へず既設の平釜を其の儘で結構であるから直ちに『北海道新聞』一九四五年九月一日編者注)海水直煮に依り製塩を開始しよう、そして第二段的に燃料節約の方法を併用しようさあ一握の塩でもいゝ一刻も早く造らう                                       今年の冬はどうしようと今、何処でも頭をなやましてゐる。どうしようそれだけでは石炭は出ない。傍観的に全炭のゼネストがどうのこふのと云つたところで石炭は出ない。石炭 隣組の手で掘れ‼ ピカ石炭の山 桑園聯合公区の石炭獲得とたゞ腕をこまねいてゐる。たゞ『北海隣組新聞』(『プランゲ文庫(新聞)』所収)北海道自給製塩推進本部炭山は招いてゐる協議より実行で行つた一九四六年一一月三〇日第二節 自力での物資調達と配給・供出58第1部 社会・文化 第1章 終戦直後の混乱と生活   〱  〱   札北幌地海方専道売局庁

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