日本人自体の最近の卑屈さ、それはどこに原因があるのだらうか、画家が画室に閉じこもり自然主義的な作画態度に一日をすごす、百年前も現在も既成の権威に屈服する、そしてそれが作家であり芸術家なんであるとする、 それで歴史の歩みも否定されて、同じようなことが同じように貴重がられる。それが画家の創造であるんだと画壇を形成して得意がる日本の画家に知性を求めることは不可能であらう。自分を知ることからあらゆる表現の強調があるのだ。会の運営について北海道アンデパンダン(旭川)北海道アンデパンダン美術協会『北海道アンデパンダン第16回展目録』一九五六年昭和三十一年九月一昨年頃からアンデパンダン展の運営について自己の 作品B景 回展の会計係を杉本君が受持った。会の運営は新進を中批判があったのが今度の十六回展を機会に一種の革命が行はれた。先日グループ黄土展を開いて旭川画界に一撃を与えた若手が会の中心となり今迄の常連は此に気合をいれられる格好になった。事務所、会計、運営を作家の北島吉光 手にと云う事で事務所は梅鳳堂から村山君の所に移し今核として民主化し、会の代表者と云う者は置かず新たに今回の展覧会委員が互選された。他展との関係についてもナンセンスな感情的対立は此の際一掃してアンデパンダンの看板通り広く出品を要請し、旭川でのつまらぬゴタゴタは御免をこうむることになった次第である。此の革命によって会が若返えり十年の歴史をもつ本展が愈々充実することを御期待願いたい。 1油彩F8 2〃 絵画の部風 F30 五十嵐広三 山下 菅原 弘記 (〃)清 (旭川)4 第一六回展第1節 戦後の復興727(3)
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