もこれからがわれわれの本番と思って運動を盛りあげてゆきたい』と語っている。赤光社は創立五〇年を迎えて此の春開いた公募展で五〇年記念賞を授与したのですが、引続き今回は江戸時代の蛎崎波響から今日までの回顧展を開く事になりました。又重ねて函館周辺の中世の文化をたどりながら、絵画だけではなく視点を広げ遠く室町時代から今日に至る文化史なるものを編さんしてみたのです。何分画家のする事でおかど違いの事ですから勿論充分な仕事が出来るわけでもなく、又画家の感じたひとりよがりの所も多分にある事と思いますが、私共としてはそこがねらいでもあるので唯古文書や史実の羅列する事は極力さける様心掛赤光社五〇年記念回顧展によせて赤光社美術協会(函館)と美術館設立運動赤光社美術協会『箱館周辺の美術文化 赤光社8 赤光社美術協会五〇周年と地域文化の見直し第1部 社会・文化 第12章 美術・文学【美術】 50年記念』一九七一年(2) 734
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