北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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れるかも知れない。三月下旬に、〝裸人群〟の話が持ち上り、五月上旬発行と遽しく事は進められた。鬱積してゐたものが迸り出たのである。各自の作品に関して、夫々云ひ分があるかと思ふが、弁解無用! 臍を噛みつゝも作品に於て総てを語らう。 〝裸人群〟は、札幌で呱々の声をあげたが、その目指すところは、大手を振つて世界を歩ける作品である。狭い日本のその片隅で、小さな派閥を作つて、何々地方文学などと自惚れるやうなみじめな真似はしたくない。文学の世界に、真正面からぶつかる同人が集つた。今     かつた事をお詫びする。号は発行期日の関係で、東京の同人の作品が載せられな(公益財団法人北海道文学館・北海道立文学館所蔵)(小松 (和田 昶) 宏光) 第1節 戦後の出発749

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