(資料)発会の趣旨発起人一同は、いずれも北海道に住み、様々な動機にもとづいて近代文学にかかわりながら、各自が当面するテーマに沿って活動を続けています。それぞれの年齢も身を置く環境も異なりますが、ともに執筆・研究活動を一歩でも半歩でも進めたいと考え、また、そのための実質的な相互交流の活性化を願っています。現状では、互いに望むところの交流が関係者相互の間で活発になされているとは言えない、との認識が私たちには共通に存在します。このような認識をふまえ、このほど相互に連絡をとりあって発足を考えたのが、北海道近代文学懇話会(仮(公益財団法人北海道文学館・北海道立文学館所蔵)『北海道近代文学懇話会会報』一号一九九五年一〇月称)です。それぞれが所属する学会・研究会などは多岐にわたりますが、そこにおける各自の活動はそれとして尊重しあいながら、なお所属等にこだわらずに、定期的な研究会・講演会・研究発表などを主軸に、開かれたかたちで活動を展開していくことがこの会の目的です。この会の発足により、近代文学の領域に限った活動を越えて、近接領域で活動する人びとからも刺激を得ることができれば、と私たちは考えます。各自のスタンスにもとづきつつ、さらに横断的な交流を図り、切磋を重ねながら、互いに将来へのささやかな里程標を見いだしていくことができれは幸いです。発会の趣旨に賛同する方の積極的な参加を歓迎します。一九九四年六月二十五日(土) (公益財団法人北海道文学館・北海道立文学館所蔵)北海道近代文学懇話会(仮称)設 立 発 起 人 一 同 交流の分断第1部 社会・文化 第12章 美術・文学【文学】19 758
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