北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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5 十勝地方食糧供出に関する軍政部発表家庭用として配給になるもので十月中に市街地家庭各一噸半確保される予定である。部落はいまだ配給されていないので十一月に入つて確保させる。なお十三日札幌でひらかれる家庭用石炭確保協議会にも北見市として代表を送り石炭価格軽減運動および上京委員を選出する予定である、なお代表委員として增田課長を送るはず。十勝地方食糧供出に関する軍政部発表北海道軍政部当局者間に於いて十勝支庁管内の農作物供出が道内の他の支庁管内に比較して不振なことを遺憾としてゐる。軍政部関係官の意見によれば次の三主要要件に関する北海道十勝支庁「食糧供出の栞 米穀年度」一九四九年(北海道立図書館所蔵)十一月二十七日 昭和二十三年思想の混乱が農家をして供出を遅延させてゐるとみられる。即ち農作物価格が恐らく変更されるだらう、超過供出すると所得税に影響するだらう、又超過供出は来年の供出割当に影響があるだらう、などとの報道が確でない筋から十勝地方に言い触されているからである。これらの点を各農家の眼に判然と映ずるために農林省が明示した公式の説明をこゝに掲げる。㈠ 何等の変更も加えない。格を発表する。実際に既供出高に対して各々調整を加える。㈡ 一定した考慮を払ふ。即ち肥料・殺虫剤、農具其他の消費財は課税額に明確に反映させる。各農家が割当量を迅速に且つ完全に供出遂行した場合は最終税額査定に至るまでに猶一層の考慮を払ふ。㈢ 昭和二十三年産農作物に就いては各農産物価格には米価に関しては昭和二十四年七月一日に特殊米価価農家所得税の査定の場合には生産費に関して確然と農林省としては昭和二十三年度割当の超過供出が二62第1部 社会・文化 第1章 終戦直後の混乱と生活    

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