北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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戦後、北海道で行われた最大の世界的なスポーツイベントは、一九七二(昭和四七)年に開催された第一一回冬季オリンピック大会である。国内の大会としては、国民体育大会(国体)の本大会が一九五四年と一九八九(平成元)年の二回開催されている。また、一九六三年に苫小牧市で第一回北海道障害者スポーツ大会が開催され、一九八二年からは、北海道障害者冬季スポーツ大会が行われるようになる。(抄)である。当初、札幌市、旭川市、小樽市の三市で行う予定であったが、最終的には、七市分散開催が適当と判断されている。資料2は、道生活環境部国民体育大会事務局が発出した、一九八九年に開かれる第四四回国体(はまなす国体)に関する文書の抜粋で、国体開催の意義や目的を知ることができる。「完全国体」として実施され、当時としては、国体史上最大規模の大会となった。資料3には、釧路管内一〇市町村で実施された第三七回北海道障害者スポーツ大会の開会式の様子とボランティアとして運営に関わる子ども達の取組が紹介されている。プロスポーツとしては、まずは「相撲王国北海道」と言われた黄金時代があげられる。一九五一(昭和二六)年から一九九一(平成三)年までに八人の横綱が誕生しているが、資料4は、一九五四年初場所に全勝優勝を果たした吉葉山に関する新聞記事である。大雪の日に悲願の初優勝を決めた取組や喜びに沸く厚田村の様子が伝えられている。資料1は、一九五四年の第九回国体の開催地について話し合われた日本体育協会の第四回国体委員会の議事録解 第一節 第二節 国際・国内・道内のビッグイベントプロスポーツを楽しむ767  説 解 説

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