標記について進駐軍の直接検察及関係者の視察等の結果徹底をかく向きがあるから指令、通牒等は充分参照徹底を期する様通牒があつたので通知致します尚特に左記の点特に附記あつたので記載致します1、学校内の書棚や引出の内部は勿論書棚の裏天井裏も念入に見討する2、物置や教員準備室及暗い部分も念入に調らべる3、武器類没収出版物は特に重要没収物であるから注意のこと4、各指令は熟読の上日直宿直についても何時検察あつても責任ある回答案内出来る様心掛置くこと5、検察を受けたときは遅滞なく一問一答詳細に記入せる報告書を教育部長並上川支庁教育課長宛提出すること(北海道立文書館所蔵 『北海道新聞』一九四五年一○月二五日F- 〈一九四六年〉一 七七○)二十三日進駐軍情報局員ブオネ、李件林の両氏は道庁尾見視学官の案内で札幌一中、札幌庁立高女の両校を初視察した、視察の目的は現在の教育状況、施設その他であつたが両校とも学校の都合から生徒の授業は見ることができず、使用教科書の内容、指導要領について校長の説明を聴取のうへ軍国主義的な教材の廃止、聯合軍の指令厳守など教育界が直面する問題につき特に新方向に合致した教授内容によつて重要なる教育を遂行されたき旨を要望した。上社教第八五号昭和二十一年四月十七日両校を視察 進駐軍情報局員の両氏伊香牛国民学校「終戦ニ伴フ通牒綴 年九月以降」一九四五~四八年昭和二十8 占領最初期の情報部員による学校視察9 学校視察の質問内容に関する二つの例第2部 教育 第1章 占領下の教育改革810
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