希望する高校入試にガ教育課長勧告通学区域 選抜試験は廃すべきだ今春男女共学と通学区域の制定でもめた公立高校の明年度入試方法を協議する道教委主催の〝公立高校入試第一回打合会〟が四日札幌北高校で道内の高校、中学代表者二十五名が参集のもとに開かれ、席上道地方民事部ガスタフソン教育課長から〝公立高校の入学者はその通学区域内の各中学の在籍生徒の総数に比例して決定することを原則とし、従来のように入学選抜試験で入学の可否を決定しないようにすべきだ〟という勧告があり、その可否をめぐり活発な討論が行われたガスタフソン課長の勧告によれば従来の入試は都市の各中学の生徒数の比で『北海道新聞』一九五○年一一月五日生徒のみが大量に入り、その周辺町村の中学の卒業生はあまり高校進学の機会にめぐまれずきわめて不公平であり教育の機会均等も実現されなかつた、このため明年の高校入試からはその高校の通学区域内の中学の在籍者に比例して入学者を決定、選抜のための入試を廃止し、三月の試験は合格に関係なく生徒の学力をテストするものに改めるべきだというものこれに対し中学校側では原則的には賛成だが高校に進学を希望する生徒の多い学校も少い学校も同じ比率で合格者を決定するのは無理があるとか、従来多数の高校進学者を出していた学校の過去の実績を考えないのかという質疑があり賛否両論が対立し、この日は結論をえなかつたガスタフソン課長談 意見をきいてこの原則を進めていきたいの子供にも公平に教育の機会を与うべきであり、道教委はじめ学校当局では従来不遇で進学の機会の少かつた田舎の中学生を救つてやるべきだ、全道のPT会の人々の道民は税金を払つている以上ど高校入試第2部 教育 第1章 占領下の教育改革17 820
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