会↓部落民と云ふ形から、役場↓聯絡員(親交会長)↓と脱カ)織(認めらるゝ乃ち役場統制組合への配給事務への協力、町内、部落会、隣保班解体、禁止に伴ふ疑義についての照会戦時中に設けられて終戦後マツカーサー司令部の指令により廃止せられた町内部落会隣保班に類似せるものの復活につき同指令の町内部落会隣保班の解体並に今後之れに類似せる一切の国民組織の禁止云云項目に本村に於ける左の実例が抵触するや否や御照会致します。貴庁の明確なる御回答を要望致します。本村に於ける町内部落会隣保班は曩にマー指令に拠て一時廃止せられたが其の後一部の者の提唱で部落民の組食糧調整委員会の雑穀の割当及供出についての協力、役場諸事務への協力、労力の出動、各種寄附募集、電灯の問題、村事業の促進運動等多岐に亘つてタツチしてゐる。之れらの事が役場から其の他の団体等から役場の聯絡員(親交会長)に指示があつて、聯絡員であり親交会長である者がその仕事を各隣保班長を通じて末端部落民に通達せしむる事になつてゐる。過日此の村にも役場の陰の指導で衛生組合が出来た。衛生組合の役員は親交会の役員隣保班長が兼ねてゐて役場の衛生事務は衛生組合長を通じて衛生組合の役員であり親交会の隣保班長であるものを通じて一般部落民に通達せらるゝしくみになつてゐる。衛生組合の設立については一般部落民に図ることなく役場、親交会の一部役員だけで決定しいつのまにか出来てゐてしかも親交会とのからみ合せが親交会の利用と云ふ意識的ねらいでつくられてゐる。したがつて衛生組合の役員は大半の部落民の意志の反影でなくして部落民に図ることなく一部の親交会の幹部だけで決定せられてゐる。最近出来た此の村の電力自粛会は村長が各聯絡員を招集して相談を持ちかけ聯絡員が親交会の役員とだけ計つて自粛会を造つた様だが自粛会の役員が隣保班長であつて隣保班長が実際の仕事を行つてゐる。此の様に役場等と親交会との連携は、元の役場↓部落68第1部 社会・文化 第1章 終戦直後の混乱と生活
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