北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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まく利用するのにどうしているかとか、このような教育の進行をはかるには如何なる教授通連が必要か等の論議はここで許されていません。私は、皆様が皆様自身の学校の状況に関して、以上のよき教育方法の幾つかを御考慮せられ、それらの多くを実施せられる為の建設的な手段をとられることと信ずるものであります。我々の青少年の心要としているものは何かということ      社会につくす教育計画を立て得るのであります。を研究し認識することによつてのみ、我々は教育行政家として、又先生としてよりよく、彼等青少年並びに我が(北海道立図書館所蔵)『北海道教育委員会月報』一巻四号一九五○年九月わが国は、貴国政府及び貴国民から多大な援助をうけて、只今、平和と自由及び民主主義の高い理想の具現を目指して再建の歩みを進めております。新しい教育を建設するために、われわれが教育委員会をつくつた一九四八年の晩秋、貴官が北海道へ赴任されました。その頃、われわれは新しい希望に燃えつつ山積する数多くの問題に立ちつくしておりました。教育の機会均等を実現するための新しい六、三制度の整備、そしてその上に立つ高等学校の統合、男女共学等、大きな問題がありましたがいつも有効適切な御指導によつてこれを乗り切ることができました。また、公務多忙の中をさかれて、小さな町、山奥の村々にいたるまでくまなく足を運ばれ数多くの人々に、温い人間愛の精神と、生きた民主主義を身をもつて示されました。感謝決議文前北海道民事部民間教育課長    ウインフイルド・P・ニブロ氏 ニブロ課長への感謝状〔ニブロ課長を送る〕第2節 占領軍の教育施策への指導21 827

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