北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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6 大滝村学校教育基底計画五つの観点は上述の見地から立てられたものである。これは勿論完全なものということは出来ないかも知れないが、少くとも全道の衆智と協力によつて描かれた道民の人間像であつて、ここに本道教育の的を据えんとするものである。幸いに、この基盤に立つて学校種別、教科別更に学年別と目標が具体化され、教育指導の全課程が完成され、それに漸次改善が加えられるならば、本道教育の前途は期して俟つべきものがあることを信ずる。昭和二十七年大滝村学校教育基底計画の構成一、学校経営の領域と基底計画大滝村教育委員会大滝村教育研究会『大滝村学校教育基底計画 北海道教育委員会教育長 (北海道立図書館所蔵)第一輯』一九五四年従来からも、学校経営が、かなり計画性を持つたものであつたことは、誰しもよく承知しているところである。しかし、その計画の多くは、極めて限られた一極部のものであつたといつても、過言でなかろう。戦後、学校教育の自律性が強く要望せられるに至り、いわゆる何々プランと銘打つ計画書が続出したが、それらはカリキユラムかガイダンス計画に限られたかの如き感があつた。もとより、教育活動における本質的内容的二大領域は、学習指導と生活指導であるから、この領域に、主力が注がれることは当然のことである。学校経営において、学習指導におけるカリキユラムの構成と実践並に生活指導としてのガイダンス計画の樹立とその運営が、新しい基本的な問題である。大滝村においては、この二大領域を、次の二つの枠内で計画することゝした。(イ) 教科課程(ロ) 教育指導842第2部 教育 第2章 教育行政・教育計画    

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