北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
862/1232

7 北海道開発のための教育計画い。次に、この計画案の活かし方として、第一に着手した   れるが如きことなく、その様式体裁にも工夫を加へ、いことは・ 学校長は、本基底計画に基き、各校独自の展開実践の計画、すなはち学校経営案を樹立することである、しかも、この学校経営案は、いたずらに旧例にとらは少くとも数ケ年の使用価値を有するものでありたい。学校経営の能率化という点より見ても、このことは価値の高いことであるから、充分衆知を集めて、新機軸をだしてゆきたい。・ 学級主任は、学校経営案に基き、学級経営案を樹立しなければならない。実に学級は、学校教育の単位であり、しかも中核的な役割を果していることを考へるとき、学級の教育活動について確かな計画を持つことは、極めて肝要なことゝ思う。こうした学級経営案の樹立にさいして、学校経営案の源流を探つたり、教育内容や活動や方法や組織などを求めたりなどするに、この基底計画は、充分貢献するものと信じている。・ 使用し、これを直ちに日案に下ろすようにしてさしつかへない。われわれは教科課程のみならず本計画のすべてにわたつて、小さい学校における経営の能率化という一点に立つて、役立てゝゆきたい。又村教育研究会としても、これが活用については、充分留意してほしい。村内全職員が、常に座右に具えて伴侶としてゆくことを念願してこの項を終る。北海道大学に教育学部が創設されたのは、北海道の開教科の学習指導にさいしては、指導案としてこれを説苑 北海道開発のための教育計画について教育学部長 『北海道大学教育学部学報』一号(北海道立図書館所蔵)一九五二年四月城戶 幡太郞 846第2部 教育 第2章 教育行政・教育計画

元のページ  ../index.html#862

このブックを見る