北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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6 勤評闘争〈一九五八年〉「勤務評定反対期限付回答に関する要求書」に対する回答このことについて、九月一日付文書をもって回答を要殿  のであるが、勤務評定が職員間の明朗な気風を害い、身求されたが、教職員の勤務評定は、教育上慎重に考慮しなければならない困難な問題を含んでいるので、当委員会としては、現在あらゆる角度からこれを検討している分給与の不安を醸成し学校運営に暗影を投ずることのないように配慮されなければならないことは勿論、更には、これにより教師としての日常の教育活動の意欲をたかめ、教育を前進せしめるに役立つようなものをとの観点に立北海道教職員組合『北教組史 第3集』一九八二年ち、かかる案を見出すことが可能であるかどうかを、本道の特殊性をも考慮しつつ、期間をおしまず検討をつづけてきたのであるが、今後は更に、混乱を避け、民主的に対処するため、期間をかけて検討せよとの世論等も尊重し、市町村教育委員会、関係諸団体とも十分なる話し合いを重ねることは勿論、学識経験者等ひろく各方面の意見をも聞き、結論に到達すべきものと考えている次第であって、これが結論に達するには、なお相当長い時日を要する現状であるという事情御了承を得たく、右回答する。北海道教職員組合回答内容の確認事項一、勤評は現在まで検討を進めてきたが困難な問題を含んでいる。昭和三十三年九月十二日北海道教育委員会委員長 中央執行委員長 星野 安延 三樹太健三 第二節 教育運動・教育政治864第2部 教育 第3章 教育条件整備・教育運動

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