北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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〈中略〉〈中略〉〈中略〉旭川地方労働組合会議と学テ反対闘争弁護人(彦坂敏尚)九・二六抽出テスト阻止のたたかい九月二六日の実施については、北教組のほうですすめてもらうということで、高校の抽出校であります全日制、すなわち昼間の高校のテスト対象校というのは、旭川東高校、永山農業高校の二校、夜間高校の定時制の指定校というのは東高の定時、北高の定時、工業高校の定時の三校であったわけです。まず、高教組旭川支部のほうから要請がございまして、高教組道本部のほうの役員をともなって旭労のほうに三○○名の説得員をご協力願いたいという話が前々日ございまして、しかし、テスト強行というかっこうになりまして、それぞれの説得にあたった組合員、家族は全部学校の廊下、青木 延男(旭労会議事務局長)それから、表に待機した人たちは、その実行されておる表の窓から、生徒に対して、直接、いま行われている学力テストというものは通常のものでないし、こういうテストを受けていくということ自体が、君たちの将来に対してあやまった方向に教育が向かっているのだから全部中止をしなさい、テストに書き入れるな、そういった呼びかけをやむにやまれずに訴えたところ、なかにはいっていた生徒は、呼びかけに応じて全部テストを放棄して、ぞろぞろ表に出て下校する、こういうことで農業高校の場合はほとんど完全に生徒が自ら抽出テストを放棄して下校した。こういう形で九月二六日の抽出校については、北高も農業高校も工業高校もそういう状況でした。ただ、東高の全日制の場合は、体育館という広いところでやったということがあって、手をつけられませんでしたが、あとは全部、いま申し上げましたようにテストは完全に失敗したと、こういうように旭労側としては判断しております。〈中略〉867第2節 教育運動・教育政治 

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