北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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〔三、北一師附小プランの構成教諭赤塚榮吾〕     2 コア・カリキュラム父兄からの寄付行為反対△教育資材の優先割当△六・三制促進協議会 大し教育復興の強力かつ民主的な組織とせよそのほか教育たてなおしのため積極的意見をたゝかわし声明書を発表して六時閉会した㈡ 中心学習と周辺学習コア・カリキユラムは、この目的、内容、方法、過)程に統合性をもたせるため、中核をすえて、ひきしまりのある経験、全一的な生活をさせるのである。この中核になるものが全体計画の中枢であり、生活=学習の中心であり、われわれはこれを中心学習と仮称している。さて北海道第一師範学校男子部附属小学校『北一師附小の教育計画』一九四九年実施期に入つた今日さらに拡(ママわれわれは、この中心学習を、とりあえず、社会科=家庭科=理科とし、社会生活の問題を中心とする学習によつて、全一性の生活系列に経験を再構成させ側面からの助成として周辺学習をとりあげている。だが中心学習や周辺学習の本質を見失う心配はわれわれ自体にもあるのである。ここで前述したことと重なることを意識しながらも更に深めて、その本質と、相関性をつかみたいと思う。しばしば述べきたつたとうり、現在の中心学習は一応中核として社会科=家庭科=理科にしてはいるが、その内容と生活の実態はあくまでも「社会生活の問題を中心とする学習」であり、その生活は、問題を解決する知・情・意のすべてを一体とした働きであり、人間性のすべてをここに育てることにある。であるからわれわれの中心学習は、根本においては全然教科としての社会科=家庭科=理科ではないのである。人間性のひろさ、豊かさ、うるおい、健康体、社会性をふくめた知・情・意一体の生活なのである。これは、完全な理想的なコア・カリキ886第2部 教育 第4章 小学校・中学校

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