れら学生事故の温床を作る処から児童生徒の不良化防止対策として就学を奨励し、長期欠席児童生徒を絶滅する事が強く叫ばれるようになりましたが我国の諸般の社会情勢を反映してこの問題も一面単純の如くして極めて困難な教育関係者への課題と成つて居り、適切な施策を樹立する為に、長期欠席児童生徒の状態及び環境の実態を把握する事が急務とされた事により、全国的にこの実態を把握し、しかも年次調査としてその動態を併せ知る目的でこの調査が実施されるように成つたものであります。二、調査結果の概要1、調査対象学校数小学校 二、二六九校(分校一○○校を含む)中学校 一、二八五校(分校一○八校を含む)2、調査対象学校の在籍児童生徒数小学校 六四五、○三三名中学校 二八二、六二三名3、長期欠席児童生徒とは(昭和二十八年四月一日現在)日迄の一年間の授業日を五十日以上(断続欠席の場合は累計欠席日数が五十日以上)欠席したものを長期欠席者とした。では内容について若干の系数を拾つてみると、小学校の場合では欠席理由としては病気欠席が筆頭で約四千名で支庁総数 市総数 欠席理由の筆頭である病気の内容をみると〈中略〉昭和二十八年四月一日より昭和二十九年三月三十一二、五一二名系数の大きな支庁空知(三八五名)網走(三八三名)上川(二七九名)一、四五六名系数の大きな市札幌(二四六名)小樽(一八八名)室蘭(一五三名)結核病患者が一、六○七名で病気欠席の約半数に近く呼吸器疾悲)の五七六名、骨及び運動器疾患四八九名がこれについて居る。(ママ893第1節 戦後の学校教育改革と子どもの環境
元のページ ../index.html#909