北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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7 冷災害による児童生徒の状況と対策①北海道教育委員会の要望書要 望  書記政 昨二十九年春本道を襲った大暴風雨雪は並びに同年秋凶作、凶漁並びに炭砿不況に伴う学童の救済についてに再度見舞われた台風十五号により農作物は未曽有の大被害を受け、本年に入りその度合は更に深刻さを増してきている。一方水産物の漁穫の面においても凶漁続きで、冷災害と炭鉱不況下の子どもたち北海道教育委員会事務局行政課「教育行政 策(不遇児対策) 三○年度」一九五五年北海道教育委員会 特に漁民の生命とされている鰊漁も皆無であり、更に又本道の重要産業である石炭鉱業も近年にない不況に遭遇しております。これらの地帯における学童で貧困による欠席者並びに欠食児童が急増し、長期に亙りPT会費を滞納している者等を合せると三六、○○○余人に達しております。従って被生活扶助家庭の学童も漸次増加している状況でありますので、これら学童を救済するため緊急に無償で左記の物資を払下げ下さるようお願い致します。被災害地児童総数 同    凶漁地帯救済児童数    希望給食物資数量四八一、六三七人要救済児童数  三六、一九六人内訳小  〃  生徒数 ㊥  小 〃  生徒数 ㊥  六、七四一人五、三二六人一四、○九六人八、○二五人第二節 高度経済成長下の学校教育898第2部 教育 第4章 小学校・中学校⎧⎜⎜⎜⎜⎨⎜⎜⎜⎜⎩凶作地帯救済児童数 (1) 

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