資料1・資料2・資料3は、市町村立高等学校(別科を含む)・各種学校の設置認可方針について、北海道教育委資料4は、小樽市の高校再編の実施状況を示した地図、資料5は、小樽潮陵高校の生徒の回想である。小樽市には戦後学制改革によって発足した新制高等学校は、適格者主義による「高校三原則」(小学区制・男女共学制・総合制)の時代、希望者全入主義による大学区制・普職分離、学力不足・入学者選抜・不登校・少子化といった新たな問題を受けた多様化と大きな変化を続けている。その全体像を捉えるのは非常に困難だが、その一助とすべく学校設置・収容対策・入学者選抜・中途退学・自主活動に関する資料を掲載する。員会が定めた方針である。「高等学校を準義務教育化する」のは戦後教育改革から続く課題であった。市町村の規模が小さく、またその中でも人口が散在する北海道にあって、適正規模の道立高等学校をくまなく設置していくことは困難であった。このため、道立高等学校の分校の名称で市町村立の定時制高等学校・各種学校を設置させ(多くは小・中学校に併置)、それを基盤に全日制高等学校に発展させ、ゆくゆくは道立に移管するという方針をとった。昼間制の旧制中等学校が七校あったが、市立二校(中学校・高等女学校)は新制高校に移行せず、生徒を道立に転籍して廃校となった。残る道立五校のうち、市内中心部から外れている水産学校を除く四校について、次に示すようにいずれも普通科・職業学科を置き、同窓会名・地名などを附してかつての校種がわからないよう改称した上で、小学解 説 第一節 第二節 戦後の高校設置新しい高校教育923解 説
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