北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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るにつれて、定時制に入学する生徒が著しく減少してきており、収容定員に対し多くの欠員が生じている。昭和六一年以降の中卒者数の推移とそれに伴う問題点本道の昭和六一年以降の中卒者数の推移は、全道トータルでは第二次ベビーブームの影響により、昭和六一年から六三年までの三か年に一時的に増加し、その増加のピークと予想される昭和六三年には、昭和五八年の中卒者数と比較して約五、○○○人増加するものと見込まれる。その後、昭和六四、六五年は緩やかに減少するが、昭和六六年以降は出生率の低下などにより急激に減少し、昭和七二年には、ピークと予想される昭和六三年と比較して約二三、○○○人もの従来に見られなかったような大幅な減少が見込まれる。(資料二~一〈略〉)ア 中卒者数の推移に伴う地域類型と問題点(資料一〈略〉)A B C こうした本道の今後における中卒者数の推移は、地域によって異なっており、概ね次のように三つの類型に分けることができる。(資料二~二・二~三〈略〉)中卒者が一時的に増加し、その後減少するが、その減少は緩やかであると見込まれる地域(石狩第一ないし第四及び胆振第二の計五学区)中卒者が一時的に増加するが、その後の減少が急激であると見込まれる地域(渡島第一、上川第一、網走第一、十勝第一及び釧路第一の計五学区)中卒者が増加することなく減少すると見込まれる地域(全道五二学区のうち、前記の一○学区を除く四二学区)したがって、今後の対策を検討する際には、類型ごとに行うことが必要である。すなわち、A及びB類型に該当する地域については、程度については差異があるが、中卒者が一第3節 高校教育の課題と高校再編941    (2) 

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