実態を見極めるなどして、適切な対応が必要となる。公立と私立の間の収容定員の調整について、特に中卒者が減少する際に、収容定員の調整を十分に行わない場合は、過去の私学への生徒の入学の状況から判断し、その減少の大部分は私学が被るものと予想され、私学総定員の約四三%もの大幅な減少が見込まれるところから、多くの私学において入学者の確保が困難となり、私学の経営基盤に大きな影響が生ずる。したがって、今後、公立と私立の適切な分担 て 高等学校の収容対策として今後とも従来と同様方法を検討する必要がある。ウ 職業教育及び定通教育における問題点普通科に重点を置いて定員増を図り、一方、職業教育及び定時制・通信制教育の十分な振興が図られないとすれば、中卒者の減少期には多くの職業学科において入学者が減少し、職業教育のあり方2 昭和六一年度以降の高等学校の整備のあり方につい本協議会は、前述のような状況を踏まえ、次の事項について検討を行った。自体に影響が生ずるとともに、定時制においても入学者の確保が困難となり、定時制の存立に大きな影響が生ずるものと予想される。したがって、今後、収容対策との関連で職業教育及び定通教育のあり方を検討する必要がある。(北海道立図書館所蔵)第3節 高校教育の課題と高校再編943(イ)
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