北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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資料1は、一九五四(昭和二九)年にへき地教育に関する戦後初の全国大会となる第一回単級複式教育研究大会を資料2は、一九六○年当時、へき地の多くの集落に学校が建設され、教師が不足している中での単級複式学校の現資料3は、一九六五年における、へき地教育に係る国の文教施策に対する要望書である。北海道教育委員会がへき資料4は、一九四九年に国立大学設置法によって、教員養成課程を持つ国立大学として設置された北海道学芸大学北海道の教育を俯瞰するには欠かせない分野としてへき地教育がある。これまで『北海道教育史』を含めて各種資料も出ていることを踏まえて、本書に掲載する資料を選定した。契機として、一九五○年代の全国各地域では学校教育の充実を目指す社会運動が気運となったことが記述されている。また、へき地の学校環境や生活環境を取り巻く教育事情の困難さが記されている。状が記されている。全国各地から団体移住により北海道で定住を目指した人々が子弟の教育に関心を寄せ、学校施設の整備や教員配置による単級複式教育の充実など教育の機会均等への期待を込めた記述が読み取れる。地に所在する小規模学校の小学校校長定数の改定、へき地学校指定基準の改定、小学校単級複式学級用学習指導計画例の作成、スクールバス購入費の補助、等の要望書を提出した。が、開学と同時に設置した北海道学芸大学教育研究所(一九五四年に僻地教育研究所と改称)の役割を記述しており、主として道内へき地の学校教育・社会教育に関する基礎的応用的研究を行うことが目的とされたことを示す資料である。解 第一節 戦後復興期のへき地教育研究大会の広がりとへき地教育の充実947解 説   説  

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