北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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1 へき地の教育事情2 単級複式教育振興連絡父母の会昭和二十七年七月上旬に開かれた第一回単級複式教育研究大会においては、全国的振興の決議が行われて、全国的な関心を呼び、更に地方教育委員会の発足により、へき地の教育問題はいよいよわれわれの身近な問題として積極的な運動を起すようになり、かくて、全国各方面の共同運動が遂にへき地教育振興法案の国会上程にまでこぎ着けたのであります。私共は何とかして、広く世の人々にへき地の教育事情北海道へき地教育振興会『へき地の教育事情』一号一九五四年〈中略〉を理解してもらい、社会的な協力体制による援助の手を差しのべたいものと望んでいるものであります。恵まれない自然環境や劣悪な社会条件のもとで全道の        の教育に比較してその落差は益々大きくなる傾向をたど七割(約二千校児童数二十万余教職数一万三千余)に近い学校の児童生徒とその父母並びに多くの教育職員は日々教育活動に挺身している。しかしこうした関係者の献身的な努力にもかゝわらず、地域の遠隔性や後進性将又不整備性の及ぼす、教育上の困難な諸問題が山積している。そればかりでなく市街地北海道単級複式教育振興連絡父母の会(仮称)結成趣意書父母の会結成準備委員会「北海道単級複式教育振興連絡父母の会 結成大会(北海道立図書館所蔵) 資料」一九六一年第一節 戦後復興期のへき地教育研究大会の広がりとへき地教育の充実〔序 発刊に当つて北海道へき地教育振興会長村田要助〕第1節 戦後復興期のへき地教育研究大会の広がりとへき地教育の充実949

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