北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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外した。四 精神薄弱児の出現率2 北海道における精神薄弱児の出現率今回の調査の最大の目的は、北海道における精神薄弱児の出現数(率)をできるだけ正確に推定することにあつた。そのため知能検査、調査用紙、専門判定などの諸調査を実施し、その結果にもとずいて総合判定を行つて精神薄弱児を決定した。次にその結果についてのべる。北海道における精神薄弱児の出現率この出現数(率)の算出にあたつて用いた推定式      方法により小学校四年、小学校六年、中学校二年のは第三章の調査方法の項でのべたものである。この各学年における精神薄弱児の出現数を算出したものが第三表である。〈中略〉〈中略〉今回の調査では不就学、就学猶予児童生徒及び特殊学級施設収容児等は含まれていないので、これらの者を加えると出現率は更に高くなることが予想される。第三表によれば小学校児童における精薄児の出現率は大体三~四%であるから、全道小学校児童総数八〇六、三八七人のうち二四、二〇〇人~三二、二二五人の精薄児が存在することになる。中学校生徒の出現率は約四・五%であるから中学校生徒総数二九七、七九四人のうち一三、四〇〇人ほどの精薄児が存在することになる。精薄児の出現率を三~四%と考えると在籍数五〇〇人第三表 母集団数推定出現数( X’)標準誤差(σ X’)推定出現率( P’)標準誤差(σ P’)全道精薄児童出現数及び出現率小学四年一四三、〇〇六人五、〇二五五三三・七八三・五一%〇・三七小学六年中学二年一一三、一一二人九七、九〇八人四、五七五四、四〇〇六六一・五二六四四・一七四・〇四%四・四九%〇・五八〇・六六973(1) 第1節 戦後特殊教育の黎明

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