北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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二 特殊学級の設置のために特殊学級を開設するにあたっては、特殊教育に対する学校内外の理解を深めるため、学校、父兄、地域社会の体制づくりが必要である。そのうえで、学級の編制方針、学級担任、入級者の判別決定、学級に必要な施設設備の整備、特殊学級の学校運営機構への位置づけなど具体的な設置のための仕事を進めて、新学年が始まると同時に開級することが望ましいわけである。また教育的、技術的な問題については、本誌にも貴重    教育のために」(昭三八・三刊)北海道教育庁学校教育な実践や理論が述べられているが、さらに「精神薄弱児課編、「特殊児童の理解と指導」(昭四〇・一〇刊)北海道教育研究所編、を参考としていただくこととし、ここでは学級開設のための事務的な手続きなどについて述べてみたい。(北海道立図書館所蔵)心身に障害をもつ児童・生徒に対する教育の振興については、北海道教育委員会としても、行政施策の重点として、教育条件の整備拡充に努力している。その実績を過去四年間における道立特殊教育諸学校の施設等の整備状況から見ると表一〈略〉のとおりである。近年、心身障害児の教育は、障害の種類の多様化および重度化・重複化に対応する教育あるいは、早期教育、更には、義務教育以後の教育の充実など、多くの問題が特殊教育振興のための条件整備現状と今後の課題養護学校教育の義務化と特殊教育センターの設置北海道教育庁管理部総務課『教育月報』№二四九振興部振興課 一九七五年三月7 特殊教育振興のための条件整備980(2) 第2部 教育 第7章 障がいのある子供の教育

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