北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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図っているところでありますが、特に本年四月からの養護学校義務制の実施に必要な施設設備の整備を図ったほか、心身障害児の後期中等教育の拡充などの諸施策の推進に努めております。義務教育の充実養護学校義務制に対応するため、本年四月には、精神薄弱児を対象とする学校として星置養護学校ほか三校八分校を、肢体不自由児を対象とする学校としては青柳養護学校を、及び病弱児を対象とする学校としては五稜郭養護学校を、それぞれ開校しました。また、五五年度に白糠町に開設する肢体不自由児施設に併設して開校する予定の白糠養護学校(仮称)の校舎建設を取進めるほか、義務化後の児童生徒の就学実態や推移を勘案しながら、養護学校の学級増など、必要な施設の整備を行うことにしております。さらに、児童生徒の安全確保のため、校舎、寄宿舎の不燃化改築を進めております。心身障害児の後期中等教育の拡充を図るため、精神薄弱児のための養護学校高等部の新設に着手したほか、肢体不自由養護学校高等部校の新設及び高等聾学校の専攻科の新設に着手することとしています。盲、聾学校の幼稚部の拡充整備など障害をもつ幼児の教育の充実に努めております。心身に障害をもつ子どもの教育相談の機関として、五三年度に、道民生部と連携して、北海道中央児童相談所に「障害児教育相談室」を開設したところですが、本年度は、巡回相談の回数増など、教育相談の充実に努めております。〈中略〉後期中等教育の拡充幼児教育の充実障害児教育相談の充実982      第2部 教育 第7章 障がいのある子供の教育

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